グリベックの効果について
抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)である「グリベック」には、どのような効果があるのでしょうか。対象とされる疾患ごとに詳しくご紹介していきたいと思います。
最初に、慢性骨髄性白血病。骨髄には、血液を造る働きがありますが、その骨髄の細胞ががんになることによって、白血球の一種である顆粒球が異常増殖するという病気です。この病状が進行すると、正常な血球が作られにくくなるため、貧血・出血・感染症などを起こしやすくなります。グリベックには白血病細胞の増殖を抑える働きがあり、この病気に対して血液が正常になる割合は約90%とのことです。
次に、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病。フィラデルフィア染色体の異常は慢性骨髄性白血病の原因としても考えられていますが、この染色体に起因するのがこの病気です。グリベックはこちらにも効果があるとされています。
そして、消化管間質腫瘍です。食道・胃・小腸・大腸などの消化管粘膜の下層に発生するこの腫瘍の増殖を妨げる働きも、グリベックにはあります。この病気に対しては、約半分の割合で有効とのことです。